第13話
あれから、高校へと進学した私は時計の針が進むのと同じように毎日を淡々と過ごしていた。
父とはほぼ会話がない日々を過ごす。
数ヵ月が経ち再び寒い季節が訪れようとしていた頃ーー
父が亡くなった。
交通事故だったと聞かされた。
人間ってこんなにあっさり死んでしまうんだ、と衝撃を受けると共に自然と涙が頬を伝っていた。
私の心を殺したまま皆私を置いてゆく。最初から全部気づいていた。私の居場所が無い事も、愛されていない事も。
ただ受け入れる事が怖かったから愛されているフリをしていただけ。
最初からずっと孤独だった……。
今の私は "お父さん"と"お母さん"が居なくなった。
ただそれだけなんで何も変わらない……。
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