第14話
「くっさ! 臭い!! お風呂入ってる?」
「臭い?! 毎日、お風呂はいってるけど!」
「朝ごはんの前にお風呂入ってきて! 廊下出て二つ目のドア」
背中を押されて風呂場に向かう。まさか臭いと言われるなんて思いもよらなかった。
まさかフェロモンを鼻で感じたのか? そんな人間はじめてだ。
しばし放心状態で押し込められた脱衣所で、鏡に映る自分と見つめ合う。
少し気力が回復してきたところで携帯と財布をポケットから出して置くと服を脱ぐ。
自分の体の匂いを嗅いでみるが別段、汗臭いわけでもない。
「なんか俺、自信なくなってきた……」
女を魅了することに絶対的な自信があったのに、俺のフェロモンが効かない上に、臭いなんてどうなってるんだ。
俺は項垂れてシャワーを浴び、入念に体を洗った。
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