異変は突然で大多数が無為に終わる

 ハンドルに結んだラジオからノイズが聞こえる。

 鍵が付いたまま放置されていた原付を走らせ、無人の街を見て回る。

 下水道点検のためマンホールに降りたあの日。

 数時間目を離した隙に世界は俺が知るモノから知らないモノに変化していた。

 わけもわからないまま半年が過ぎ。

 俺は未だ孤独の中にいる。

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