第6話 10.29判決と堺市の行為への数々の疑惑
63年前の深井小学校の教員の行為に対する、謝罪と1円の損害賠償を求めた堺市への訴え。10月29日に、原告である私の請求棄却判決、すなわち私の敗訴判決が出された。
63年前の教員の行為に起因することから、敗訴は覚悟していたが、敗訴を導く法律構成は私や堺市側の考えていた時効ないし除斥期間経過による請求棄却と異なるものであり、少々意外な感じがした。そこで、以下に訴えの原因をなす行為と判決の要旨を記載して、この訴えを機縁に、後に述べる【堺を食い物悪人】による保険金殺人疑惑や私の長期入院に至る生身へのトラック激突事件、それに数々の【堺を食い物悪人】が絡む堺市関与事件に脚光が浴び、違法・不正が是正されることを期待して論を進めていきたい。
なお、5話で記載したように、10.29判決に対しては控訴しない。判決には違和感があるが、提訴はパワハラ事件掘り起こしの起点のための起訴といってもよいものとなったことから、この観点からは当時の深井小学校を巡る様々な出来事を知って貰う、必要十分な役割を果たしてくれたと考えられるからである。
まず根元となったMY君の【ふなで】掲載の作文は以下のものである。
【トマトとり MY 四年の時だと思うが、ある日、南埜純一君とFY君とぼくとで、くすり谷の方へ行った。途中で、まだあまり赤くないトマトが目についた。三人は「とろか」と相談して、トマトをとって、やぶの中へたべにはいった。これに味をしめて、五日間ほどとりにいったが、とうとう見つけられた。あくる日の朝礼の時、前に立たされないかと心配した。二、三日は心配で勉強も身に入らなかったが、とうとうおこられずにすんだ。今から考えると、たいへん悪いことをしたと思っている】
以上、原文通りであるが、【くすり谷】というのは調べてみたが見つからなかった。MY君が父親から買い与えてもらった漫画に載っていた谷ではないかと思っている。それから、トマトを食べるのは溜め池で泳いでからの帰りであり、本文にあるように泳ぐ前に食べることは一度もなかった。しかも、「連れて行ってほしい」とねだられて、最初にMY君を連れて溜め池へ泳ぎに行った際に起こった事件であり、【五日間ほどとりにいった】とか、藪などなかったのに【やぶの中へたべにはいった】等は、私にはおよそ考えられない記述である。【ふなで】の記述を読んだのは小学校卒業前か後かよく覚えていないが、鮮明に記憶に残っているのは、よくまあ、こんな事実と異なることを書いたものだということと、6年1組の担任の先生に対する失望であった。良い先生との印象を持っていたのに、MY君のあんな内容の文章を卒業論集に載せるなんて、と子供心にも裏切られたという思いは拭い去ることはできなかったのだ。
なお【ふなで】の原文を読みなおしてみて大きな誤解があることに気付き、ここに訂正を入れたい。私の主張の大勢に影響はないのであるが、【諮って】という小学生離れした表現があることが担任の先生との合作と訴状では断じてしまったが、上記【ふなで】原文で明らかなように、【諮って】の記載は存在しない。恐らく赤目四十八滝への林間学舎に際して書かれたMY君の作文、これに引きずられた結果と思われるが、手元にその作文がないので何とも言えない。いずれにしても担任教員も【ふなで】に書かれたMY君の記述内容を十分認識していることは確かであることから、堺市への責任追及に関する私の法律構成は変わらない。
訴状で述べたように、この63年前の【ふなで】の記載がいまだに私への攻撃材料にされていることから、堺市(教育委員会)へ謝罪と一円の損害賠償を請求して訴えを提起したのだが、10月29日に棄却判決が下ったのは先述した。棄却理由の要旨は以下のものである。「本件作文は原告の社会的評価を低下させるものではないから、担任教員において本件作文の内容の真実性等について確認せず掲載したとしても、その行為は国家賠償法上の違法性を有する行為であるといえない」
私は【ふなで】を読んだときに、子供心に結構、自尊心というか名誉を傷つけられたと思ったのだが、それは主観的名誉というか名誉感情の毀損に過ぎないものという判断であろうか。いったい、どの程度のことが書かれてあれば社会的評価が低下させられ、名誉棄損が認められるというのであろうか。いずれにしても第2話でも書いたように、今現在の時点で、小学校の教員がMY君の【ふなで】中の固有名詞記載作文、これを卒業論集に掲載したりすれば大きな社会問題になることであり、そもそも児童が受ける心的ダメージを考えると、教育心理学の観点からも到底容認されないことであると思われる。なので、謝罪を認めない堺市の態度や判決には大きな不満が残るが、この不満は以下の数話で展開する中学校教師による理不尽な殴打事件。それに、【堺を食い物悪人】による数々の不正と、そこにおける堺市の関与。それらの記述の中へ、エネルギーを注いでいきたい。
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