第3話
ちょっと怖そうな担任の内田先生が、新入生を体育館から教室へと誘導。
「あの先生、いかにも体育会系よね」
「自己紹介で体育と水泳部の顧問って言ってたじゃん」
男子より女子が多い高校だけに、若い内田先生は既に注目の的。
……そっか。
担任は水泳部の顧問なのか。
「ねぇ、円香は水泳部に入らないの?」
階段を昇りながら、同中だったユマに声をかけられた。
「あ、うん。もう水泳はしないんだ。ここでは何の部活しよっかなぁ」
「えー、もったいないね! 中三の頃までバリバリ泳いでたじゃん! 体の不調?」
「そんなんじゃないよ。ユマは何に入るの?」
「私はもうテニス部って決めてるんだ」
「ユマ、確か中学の時はバドミントン部だったよね?」
「そう、この城北にはないから」
「あー……」
話しながら、踊り場の窓から見えたプールに、一瞬、目を奪われる。
……凄く、キレイなプールだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます