第21話
(やっぱこいつ俺好みだ)
なんて思いながらも、昨日のコイツの様子を思い出した俺の中で、小さな悪戯心が燻り始めた。
俺は口元に笑みを浮かべながら言う。
『人のキスシーン盗み見するなんて、随分悪趣味な女だな』
その言葉に、女の目が点になった事に気付いた俺は、更に一言。
『てか、盗み見じゃねぇか。ありゃ堂々としたガン見だったな』
追い打ちを喰らったかのように顔を険しくした女は、色白の頬を赤くしながら声を荒げる。
『~~~!こんな所で堂々とキスする方が悪いのよ!バカじゃないの!?』
そう俺に罵声を浴びせた女は、ダッシュで階段を駆け降りて行った。
俺の言葉に、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしていた隣人の女。
顔を赤くしながら罵声を浴びせた隣人の女。
コロコロ変わる表情を思い出しながら、俺はククッと喉を鳴らした。
朝から面白いモノを見つけて若干のテンション上がった俺。
めんどくせぇけど少しだけ気分良くなったからスタバに向かう事にした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます