第4.5話 支援魔法士について

換金を終え、街を散策しているとアルラーと偶然遭遇した

「あれ、アルラーさん?」

「やあヒロト、どうだった?狩人は」

「上手くいったよ。僕に弓の才能があって驚いた」

「弓の才能あったのね。後衛が増えてくれて嬉しいわ」

「あと残りに支援魔法士ってのがあるんだけど」

「支援魔法士!? ちょっと待って、それ本当!?」

「う、うん……」

(びっくりした……“支援魔法士”って言った瞬間、目の色変わったし!そういえば受付のお姉さんが言ってたな、珍しいジョブだって)

適性ジョブについて話した後

「支援魔法士ってそんなに珍しいの?」

「珍しいどころじゃないわよ!魔法使いよりバフ性能が高いし、それでいて魔力使用量は魔法使いの3分の1!これで攻撃魔法を覚えたら魔導士にランクアップするものなのよ!魔法使いが魔導士に上がるのなんて夢のまた夢なのに!」

一気にまくし立て、言い終えたアルラーは一息ついて、ぼそりとつぶやいた

「…出来ることならあなたの肉体に私の魂を入れたいわ…」

「ちょっと!?、こわいこと言わないでください!」

怖いことを言われたけど、支援魔法士ってそんなすごいジョブだったんだ……

「ヒロト、あしたはレオンじゃなくて私が行くわ、いいわね!」

「ハイッ!!」

思わず裏返った自分の声に、顔が熱くなる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る