第24話

「なんで、びしょびしょのままで部屋に入ってんだよ!」





「ツッコむとこ、そこなんだね」






王はにこやかに言った






「いや、そうなるだろ!それ誰が片付けんだよ!」






「敬」






「知ってるっつうの!だから、文句言ってんだろ!」





それもそうだね





と言いながら、更に水を落としていく王





お前は鬼か





匂い的に海水だから、さっさとしないと床がざらつくんだよ!





瑠璃るり





「はいはーい」





兎、、もとい瑠璃を呼ぶ王





「スズちゃんをお風呂に入れるのと『お願い』を聞いてくれる?」






「全然いいんだけど、ミカちゃんがやった方が早くない?」






「それをしたらダメだから言ってるんだけど?」






「冗談だよー、りょーかいしました」






いつのまに食べ終わったのか、席を立つ瑠璃






「敬ちゃん、ご馳走様。」






「おぉ」






ともちゃん、あたしの部屋から服持ってきて。女物の」






「はいよ」






瑠璃は烏、、智にそう言うと王と女と一緒にお風呂場に向かった





その後ろに智はついて行って、そのまま服を取りに行った






それを見送った俺はというと






「はぁー、掃除用タオルどこだっけな」






王が落としていった海水の後処理をした






わがままな奴らのおかげで家事スキルは主婦以上だと自負している






これから住む奴は少しぐらい手伝ってくれる奴だといいな

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