第27話

そして更衣室に入りユカは私にドレスを渡す。



ユカはワンピースみたいな白いドレス。



真っ直ぐで人を疑わなそうなユカにぴったりな色。



でもユカが私に渡したドレスは



淡いピンクのワンピース型のロングドレス。



ピンクなんて似合わないよ。



私になんて…



『ユカ…ピンクはー…』



似合わないって言おうとしたら…



『ユキにはピンクが似合うよ!』



“知ってる?ピンクはね、人を暖かく包んでくれるんだよ?”



“ユキにはさっきみたいに笑って欲しいな?”



“だから、私が包んであげる。”



“ユキ?1人じゃないよ?”



ユカはそう言って優しく笑いかけてきた。

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