凶獣恋愛〜その愛に祝福を〜

第47話

虎牙君の息も荒くなって来た頃、虎牙君の口が開く。

「口離して。下着だけ脱いで、俺の上跨いで。舐めてやっから、膝立ちしてしっかり腰上げてろ」

仰向けに寝転ぶ虎牙君の顔の上を跨いで、膝立ちしたままスカートをたくし上げる。

顕になった下半身が、ヒヤリと空気に触れた。

「クっ、期待した顔して。今から来る快感が楽しみで仕方ないってお前の顔、俺は好きだぜ？」

「ん、ああぁっ……」

熱い吐息と共に、突起を熱い舌先が掠めると、脚に力が入らなくなるのを、必死に耐える。

「はぁ……すっげぇ、ぐっちゃぐちゃ……ククっ、お前のやらしい汁が溢れて止まんねぇ……ンんっ……」

「ゃあぁ、強くっ、吸わなっ……でぇ……」

「よく言う……はぁ、好きな癖に……」

突起と中を刺激され、脚がガクガクして、立っていられなくて。

虎牙君が私の腰をしっかり持って、私はベッドに片手をついて、必死に快楽を受け入れる。

「ん？ もうイク？ はぁ……いいぜ……イけよ……思っきり可愛いイキ顔、俺に晒してみな……。目は逸らすなよ」

虎牙君は私が達する時の顔が好きだと言うから、出来るだけ虎牙君を見ながら達する事が決まっている。

ブルーの目が、私を射抜く度に、私の体は喜びに震えた。

「あっ、ゃ、ダメっ、もっ……んっ、イ、クっ……イっちゃ……ああぁっ！」

激しく突起を舌で転がされ、吸い上げられ、体を痙攣させながら達した。

目がチカチカして、頭がフワフワして、力が抜ける。

虎牙君が寸前で受け止め、ベッドに沈められて私を跨ぐ彼が服を脱ぐのが見えた。

鍛えられた綺麗な筋肉が程よく付いていて、逞しくて妖艶で、見惚れてしまう。

「そそる顔して見つめて……ほんとに誘い方が上手いなお前は……」

大きな体が覆い被さり、首にキスが落ちる。

毎回必要以上に体中をキスで愛撫する虎牙君には、最初こそ戸惑ったものの、これが彼からの愛情表現なのだと今なら分かる。

何にでも正直に生きる彼は、愛情表現もまっすぐで。

服を全て脱ぎ、脚を開いて虎牙君を受け入れる体勢を取る。

ゴムの封を口で開け、装着して私の入口にあてがった。

「入口、好きだろ？」

「ぁあっ……あっ、んっ……」

ゆるゆると出ては入ってを繰り返し、入口を刺激する。

「いい顔……はぁ……おら、気持ちいい時、何て言うんだっけ？」

「ぁっ、き、もちぃ……よぉ……んぅ……もっと、してぇ……」

「ふっ、マジでお前、さいっ、こぉ……っ……」

「あぁああっ！」

一気に奥へ突き入れられて達して、ゴツゴツと細かく叩かれ、またイキそうになる。

「何でっ、そんなっ、可愛いかねぇ……はっ、んっ、ぁ……」

耳元で虎牙君の声、吐息がする度に、体はビクビクと反応する。

私の中で、彼も気持ちよくなってくれているのが、嬉しくてたまらない。