第22話
私は今、流依君のお家にいて、ソファーに座る流依君の膝に座らされています。
「あのさぁー、何で颯夏攫ったらお前まで来んだよ。俺颯夏と二人がいいんだけど?」
「あ? 突っ込むの許してやってんだから、文句言ってんじゃねぇよ」
向かい側のソファーにふんぞり返り、組んだ脚の上で雑誌を広げている獣織君が、不機嫌そうに言った。
「ま、いいか。んじゃ、そこで颯夏が俺に可愛く愛されてんの見てるといいよ。邪魔、すんなよ?」
「へっ!? っ……あ、あのっ……」
「んー? なぁーに?」
こめかみ、耳にキスをしながら、甘い声で囁くから、妙な気分になる。
「わ、私っ、その、家にっ……」
「だぁーめ。今は俺の事だけ考えて……。はい、その可愛いお口開けて、可愛い舌、出して」
触れるだけのキスをちゅっと何度もされながら、両手で胸を押して抵抗するけど、当たり前のように歯が立たない。
「ほーら、もう観念して、俺にいっぱい愛させて」
「ふぁっ、んっ、ンぅっ……」
顔を両手で包まれ、甘く優しいキスをされる。
「はぁ……えっちな声っ、出てきた……可愛い……」
「やっ、ぁ……ぅ、ふっ……んっ……」
「んっ、はっ……このキスが慣れてない感じが……はぁ……マジでたまんない……」
ねっとり絡み付くみたいなキスで、息も絶え絶えになりながら、向かいのソファーにいる獣織君が気になって仕方ない。
見られている気がして、唇が離れた隙に顔を彼が座る反対側、流依君の胸側に背ける。
「見られてると落ち着かない? なら、ベッド、行こっか」
抱っこされるみたいに抱かれて立ち上がった流依君に、咄嗟にしがみつくと、またキスをされながらベッドへ連れて行かれる。
ベッドへ座る流依君の膝に跨り、耳、首筋、鎖骨へとキスが移動していく。
ゾクゾクとする感覚に身を震わせ、ベッドに寝転んだ流依君と共に倒れ、流依君の胸の上に乗っている状態だと、まるで私が押し倒すみたいな体勢になる。
「俺の顔の横に手、ついて」
流依君の顔を挟むみたいに両側に手をついて、ゴソゴソしている流依君を不思議に思って見ると、私の制服を脱がしにかかっている。
「こーら、しっかり自分の体支えてなきゃ駄目だよ」
「で、もっ……」
「ここまで来てやめるなんて選択肢、あると思っちゃだーめ」
片方の手で流依君の手を阻止しようとするけど、やんわり戻されてしまう。
「着ながらがいいなら、そうするけど。まぁ、それはそれでエロいし……じゃ、着たままシよっか」
「ぁ、んっ……」
四つん這いになる私のスカートに、流依君の手が入り、お尻をいやらしく撫でて揉みしだく。
「可愛いお尻に……可愛いおっぱいは……あぁ、服の上からでも分かるくらいもう勃ってるね……ほら、ここ……んっ……」
「っ、あぁっ……」
制服のシャツの上からブラがズラされ、胸の突起を唇で挟まれて体が跳ねる。
「やっ、ぁ、吸う、の、ダメっ……」
「吸うのヤダ? じゃぁ……これは?」
「ひっ、ああぁあぁっ!」
触られていない方の胸は、お尻にあった手で胸の突起を爪でひっかかれ、唇に挟まれていた突起に噛みつかれ、体をビクビクさせて絶頂する。
「乳首だけでイけるようになっちゃったの? 虎牙にこんなやらしい体にされて……妬けちゃう、なっ……」
体がグルリと回転し、体がベッドに沈んで流依君が上に覆い被さる。
「虎牙に乱暴にされた分だけ、俺がちゃーんと甘やかして、目いっぱいとろっとろに愛してあげるからね」
うっとりしたような表情で、長く綺麗な指が頬を撫でた。
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