第19話

もう何度達したのだろう。



玩具を挿入されたまま、ベッドに放置されてどのくらい経ったのか。



今が朝なのか夜なのかすら分からず、気を失いそうになっては、強い快楽に引き戻される。



「おら、誰が休憩しろっつった」



「んぁああっ……」



もう前も後ろも、体中が痺れでわけが分からなくて、喘いでいる声ももう掠れてしまって、喉がヒリつくみたいに痛い。



「もっ……や、め……ぁ……」



「しっかり反省するまでやめねぇよ。お前が誰の玩具なのか、体にしっかり分からせねぇと、お前みたいな馬鹿は、またすぐ違う男咥え込むからな」



そんな事言われても、私には抵抗する術なんて、力なんてないのに。



「ふっ、ぅ……ひっ……」



「ちっ……よく泣く女だな」



ため息と舌打ちが聞こえ、獣織君が動く気配がする。



「おら、口開けろ。もっとだ。歯、立てたら、分かってんだろーな」



唸るような声が耳元でした後、目いっぱい開いた口に何か大きなモノが入って来る。



「唾液、しっかり絡ませろ……舌と喉奥使って、ちゃんとご奉仕してみな」



「んぐっ、ぅうっ、んぅっ……」



口内を犯すのが獣織君の昂りだと分かり、大き過ぎて口に収まらなくて、喉を突かれる度に、苦しくて呻きながらえずいてしまう。



「はぁ……ククっ、小っせぇ舌がくすぐってぇ。えずいたってやめてもらえると思うな」



先程より少し腰の動きを激しくして、息を吐いた。



やめてと言っても聞いて貰えず、力で抵抗なんて出来るはずもなくて、私はこのまま彼が飽きるまで彼の言う“玩具”に成り下がるしかない。



諦め。そうすれば、少しは気持ちが楽になるんだろうか。



「ぅっ……はっ……ごほっごほっ、こほっ……はぁはぁ……」



「やっぱ経験ねぇ奴は下手くそだな」



「あぅ、ンんんっ……はぁ……」



お尻の中に挿入っていた玩具が引き抜かれ、お腹の圧迫感が無くなる。



酸素を求めて必死で息をしている私の体が、後ろから大きな体に持ち上げられる。



そして、今まで入っていた物とは比べ物にならない、大きなモノが入ってくる感覚と、耳元でする獣織君の苦しそうな吐息で、彼の昂りが入って来ているのだと理解する。



信じられない事だらけで、頭が追いつかない。



何故こんな場所に、なんて考えるのかが理解出来ずにいると、容赦なくどんどん突き入れられて、必死に声を上げる。



「ぃやあぁっ、いやっ、やだぁっ、いやっ……やめてっ……抜い、てっ!」



「くっ……まだ半分も入ってねぇっ、のにっ……騒ぐなっ……はぁ……」



後ろから抱えられて、お尻に獣織君の大きな昂りを受け入れながら、入口がジンジンする感覚はあるものの、息をしなければ苦しくて、必死で酸素を求める。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る