▶第6話シナリオ

ルカは、リーファとライラ。

黒魔術荘の管理人・ニルと共に小国シーヴァの市場で買い出しをしていた。


リーファは、校舎を半壊した罪でサラリスに命じられニルに同行していた。が、人混みに酔いルカと市場の外れにある公園で休憩していた。


公園内では、子供達が楽しそうに駆け回っている。

のどかな風景に癒されるルカ。

無邪気な子供の姿を眺めていると、マオに言われたことを思い出す。

「なんか、つまらないっすね」

ルカは、溜め息を漏らしてしまう。


リーファは心配して声をかけてくる。

ルカは咄嗟に嘘を言って誤魔化す。

だが、ルカの全身が炎に包まれる。

リーファが水の魔法で消火。


嘘が言えない体になってしまっていたことを忘れていたルカ。

自分の体を疎ましく思う。

リーファに詰め寄られ、ルカは耐えきれずに白状する。


祖父や父が政治家で、自分も幼い頃から親族から期待され育った。

勉強一筋に生きてきたせいで、恋愛や部活やバイトの経験がない。

そして、友人も1人もいない。

期待に応えられず失望され軟禁。

十数年間、1人で生きてきた。

死んで、転生したこと。

マオから「つまらない人生」だと言われてしまったことを話す。


「わしと同じじゃな」

リーファは悲しそうな顔で呟く。

ルカは疑わない彼女を不審に思う。

「お主は嘘を吐けぬ体であろう。お主が燃えておらんのがその証拠じゃ」

リーファの言葉にルカは笑ってしまう。


そんな2人の元に、『遣い』がやって来る。

『遣い』の者達は、ガルヴァ・チェ・ルーク学院の生徒であるリーファを城に連れてくるように女王の命令を受けていた。

警戒するリーファ。

ルカに人形のふりをさせ、『遣い』と共に城へ。


城には、ライラとニルの姿があった。

そこへ、シーヴァの女王であるティル・ベルトランが現われリーファ達にモンスター退治を依頼する。


学院の生徒は、個人の意思で依頼を承諾してはいけない。

と言う規則がある。

違反者は、退学。


だが、ティルは諦めない。実力行使に出ようとする。

緊迫した空気が城内に漂う。

すると、ニルがサリウスに魔法で交信を図る。


断る事を期待するリーファ達。

しかし、サリウスはティルと交渉を始めてしまう。

そして、『依頼の成功報酬は、半壊した校舎の建て替え費用』で、交渉は成立してしまった。


リーファ達は呆れて言葉を失う。

改めて、ティル王はリーファ達にモンスター退治を依頼する。

断る理由がなくなってしまったリーファは依頼を受ける羽目になってしまった。

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