第24話
ましてや薄暗い部屋。彼女の太ももの先の茂みを指でさぐるも、二個穴があるので、わからない。首をかしげながら中指と人差し指で二つの穴を交互にいじり続ける僕。徐々に一方の穴の中が熱くぬれてくるのが分かる。
(上? 下? 上? 上だよ! こっちだろぉ! 下なわけないじゃん。下はケツの穴だ)
そうしてようやく見定めた彼女の穴に、自分のモノを押し入れようと胴を押し付けるも入りそこなう。右手で支え、突っ込もうとも、何度やっても、先っちょがうまく入らない。僕がそうやって、しばしもたついていると。
「穴はここだよぅ」
彼女が僕のものに手を沿え穴に導いてくれる。心地よい感触とともにフイに僕のものがあったかくなる。はまり込んだ。
「動かして」
彼女の言葉を合図に僕は腰をスライドさせる。これは気持ちいい。どおりで世の人々がすけべぇにハマるハズだ。人類が決して絶滅しないワケを僕は知る。この感触がすべて。ビバ! セックス。オナニーなど比ではない。
が、が、まっすぐ腰を打てない。うまく打てない。腰を思うように操れずに僕がもたついていると、だけど、僕の先端の快感だけはひたすら真っ当に訪れ続け、数分としないうちに、果てる。
穴から抜く。コンドームをくくりゴミ箱へ投げ捨てる。脱力の手首で箱ティッシュを何枚も抜き僕のしぼんだ先端にまとわりついた精子をぬぐう。捨てる。
すべての後処理を終えた僕は、ベッドにうつぶせ、へたる。果てた快感に、ため息をつく。すこぶる気持ちはよかった、が、ちょっとヘコむ。
(早すぎだろぅ……。オレ……かっこわる!)
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