第27話

『今日、食事会するって。』



『だれが。』



『ばあちゃんが。』



『分かった。』




そう言って、電話を切った可愛い子。




どこかで聞いたことがある声だけど


誰だったか思い出せない。




『亜弥美、もどろ。お邪魔しました。』



『ちょーーっと!まった!君だれ?

何ちゃん!?こいつと知り合いなの?』



『名乗るものでもないです。亜弥美の

友達ってところですかね。失礼します。』




そう言って、妹を連れて出て行った。




嵐のように、やってきて

何も言わずに立ち去る。



色々と気になる存在の女の子。




俺らの日常が何か

変わる気がした。


悪い意味ではなくて、いい意味で。




止まっていた時間が動き出す。

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