第27話

妹から拒絶された。



一人になりたい、と言われて

何も言い返せずに、部屋を出てきた。



何も、何も……しないことを祈りたい。




妃響:「おい、燈妃……どうした?」



燈妃:「やっちまった…ごめん。」



妃響:「やっちまったって………お前…」



燈妃:「動揺してるって言った。」



妃響:「うん。」



燈妃:「すぐに、娘…妹って言われても…受け入れるには時間かかるって…」



妃響:「言ったのか?」



燈妃:「言った……ごめん。」



妃響:「妃愛はなんて?言ってた。」



燈妃:「大丈夫、わかってるって。」



妃響:「そうか………」




出会わなければ、良かった。




あの時………


妃愛が高校に入学して間もなくの頃…

同じように……拒絶されたんだっけ。




「もう、1人で大丈夫だから。」


「放っておいて。」




妃愛の言葉をそのまま受け入れて…

関わりを断ったんだった…




あのあと……


物凄く…荒れてたな。



妃愛。


もう死んでやる…って勢いで…

荒れてたな………

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