第26話

side 燈妃



妃愛を泣かせてしまった。



倒れたばかりで、

体調が万全では無い中

俺は、何てことをしてしまったのだろう。


余命宣告を受けている妹に

今、言うことではなかった。


謝って済む、問題ではない。




出会わなければ、良かったね。



あの時、なんで

助かっちゃったのかな。



わたし、お母さんとあっくんの元へ

逝きたかっただけなのに。




どうして、許されないのかな。




妃愛…………ごめん。


妃愛が苦しんでいること

俺、わかっていたのに…ごめん。



まだ16歳………


一人で背負ってきたんだよな…



ごめん。


妃愛、ごめん。




もう、信じられない。




そうだよな、ごめん。

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