第22話

燈妃:「なんか、助けないとって思ったんだよ。明らかに中学生くらいの子が苦しんでてさ、この先この子はどうなってしまうんだろうって、思った。」



妃愛:「そうだったんだ…。」



燈妃:「あとは何だろうなあ…。似てたんだよね、雰囲気が。母さんや朝妃兄にさ。懐かしい…って思った。」



妃愛:「お母さんの子供だし、あっくんとも6年間は一緒に過ごしてきたから、似たのかもね。」



燈妃:「それだけではないよ。妃愛自身が朝妃兄を探してるから。真似ようとしてるからだよ。今も姿を探してる。」



ともくん。


痛いところばかり突くね。



私が、今も……


あっくんの面影探していること。


真似しようとしていること。




何で

気付いちゃうのかな。


見て見ぬふりしてほしかったよ。




燈妃:「俺も、妃響兄も…父さんも…さ」



俺も、妃響兄も、父さんも…何?


何で、言うのやめるの?



変なところで止めないでよ。


気になるじゃない……。

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