第27話

妃響:『だから、伝えてあげてほしい。

朝妃以外に頼る人がいることを。お前達が

妃愛に教えてあげて欲しいんだ。』



雅妃:『…………俺達が?』



妃響:『雅妃達もキツいとは思う。お互いに

苦しいことばかりだけど逃げてちゃダメだ

って雅妃も煌妃も悠妃もわかっているだろ?』




『『『………………』』』




妃響:『俺は、お前達の力に賭けてみたい。

燈妃が説得してくれて手術は前向きに考えて

くれてる。人間嫌いの燈妃が自分から関わる

ことになったように、雅妃達にも何かしら

変化もたせてくれると思うんだ。』



雅妃:『…………変化…………』



妃響:『まあ、俺の願いだからそうしろって

言ってるわけじゃないからね。母さんのこと

朝妃兄のこと受け入れて前に進む為には

妃愛と関わらないと始まらないんじゃないかな?って思ってるだけ。』




『『『………………』』』




妃響:『ゆっくり考えたらいいよ。ビデオ

また見たいなら朝妃の部屋にあるし。納得

いくまで考えればいいよ。朝妃の部屋に

連れてくること考えてもらえないかな?』

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