第26話

朝妃兄の好きな物が妹の好きな物……?



思わず、煌妃と悠妃と顔を合わせる。




妃響兄の言いたいことはわかる。


それは、つまり…………妹は朝妃兄って

言いたいってこと………?




煌妃:『ストレートに言って。朝妃兄が

好きだったものが妹が好きな物ってこと?』



妃響:『そうだよ。』



煌妃:『それは………妹の好きな物は?』



妃響:『多少はある。だけど、だいたい朝妃が好んでいたものを好きだね。モノも食べ物も…』



煌妃:『妹は自覚してるの?朝妃兄に……今も

囚われてるって。』



妃響:『自覚がないから、強制的に引き離そうって思ってるんだ。いつまでも朝妃に囚われて生きていくんじゃないって。』



雅妃:『無謀すぎない?それで立ち直れなく

なったり……下手したら生きる希望さえ

無くなるんじゃないの?危険だよ……それは。』



妃響:『今がそうなんだよ。朝妃の元と母さんのところにいきたいから治療はしない。死を待ってるの。何も治療しなければ妃愛は後1年も持たないって言われてる。』




『『『『『『………………』』』』』』




後1年………?余命宣告受けてるの?



えっ、何かの冗談………?後1年?

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