第27話

「ウエッ…ウエッ……ふぇーん……」


ミルクか?オムツか?なんだ?


悠妃がグズグズ泣き出した。


2300gで生まれた、悠妃は小さくて。

一時期、2000gを切りかけた。

肺機能が弱いらしく、泣き声がか細い。



「悠妃。ゆうちゃーん、ミルク?」


すかさず、妃響が抱き上げ

オムツを確認し、泣き止ませようとあやす。


一歩、出遅れた―――………。



「あら?ゆうひに決まったの?漢字は?」


「ゆうひ」か「はるき」で悩んでいることを、梨絵子には伝えていた。


数十分前に、決まった名前だから

梨絵子にはまだ伝えてなかった。



「ん、そう。この子の名前は悠妃。」


「そっか。ゆうひ。ゆうちゃん。

良かったね、いい名前付けてもらったね。パパからのプレゼントだ。」



俺と梨絵子が悠妃の名前のことを

話していたら、妃響に睨まれる。

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