第26話

妃愛:「ひぃーくん、怒っちゃ、やっ!」



親父が玄関で騒いでる声を聞いて

俺たちが居る場所に歩いてくる。


その足音は、怒っている。



妃愛が翔馬から逃げ出し

竜妃兄を抱えている妃響兄の元へ

フラフラしながら走っていく。


呆れながら、着いていく翔馬。


世話焼きをしていただけ、ある…

慣れた様子だ。



妃愛:「ひぃくん、怒っちゃやっ!」


妃響:「妃愛、今はやめて。危ないから。」



極悪妃響モードに入っていたが

妃愛が来たことで緩和されている。



妃愛:「たっくん…やっちゃ、めっ!」


妃響:「たっくん?何もやらないよ?」


妃愛:「うそ!怒ってる!だーめ!遊びに連れてってくれたのっ!怒っちゃだめっ!きらいっ!」



翔馬が

"はぁ〜…きらいっって言うかあ〜"


なんて嘆いて二人のことを見ている。

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