第2話
「
「うん、外へ遊びに行くって、
「…ううん、」
「いいんだよ?僕のことは気にしなくて。」
少し困ったように目尻を下げて笑う
これがいつもの風景となっていった。
穏やかで優しい詩楽と対照的な桜都。
元気で活発な桜都が家にいる事は大きくなるにつれて次第に少なくなり、私と詩楽から距離を置いているようにも見えた。
それが酷く寂しかったのに…
桜都に伸ばそうとした手はいつだって届かなかったから。
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