第22話

「寝ててもいいよ、莉音。」


「う、ん……ありがとう……。」



話すと、頭に響いて…頭が痛い。


気を失って―――……倒れて………


お母さんの叫び声と

「莉音ッッ!!!」って、ひいにいの叫び声…を、聞いた。頭が痛い……。



夢を見た―――………。



「もう、莉音は泣き虫だなあ。」


呆れた顔をしながらも、僕のことを立たせ

転んで怪我した膝の石を払ってくれる誠音。



「おい、詩音〜っ!!莉音が転んで泣いてるぞ〜ッッ!!泣き虫莉音ちゃん。」


「れおちゃーん!ほんとだっ!泣き虫莉音ちゃんだっ。なーきむしっ、なーきむしっ。」


僕が転んで泣き叫んでいるのを見て

玲音が詩音を呼んで、詩音が走ってくる。



「あっ!詩音っ、危ないっ!」


「えっ………いったーいッッ……うう……ころんだあ……うう………痛いよっ……」


走り出した詩音に危ないと叫ぶ優音。



僕の、お兄ちゃんたち―――……。

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