第31話
本気で最悪。
こんな事になるなら走らなければよかった…。
濡れた方がよっぽどマシだと後悔してもいまさら遅く。
顔を下に向けながら、なるべく顔を見られないように屋根付きの箇所まで歩みを進めると、前の自動ドアが開き。
店内から誰かが出てくるのがわかり下を向きながら横へと体をずらした。
「あ、すみません…」
謝りながらも俯いていた頭を微かにあげると、扉の向こうに立っていたのは今日も驚く程にガラの悪い男……息吹藍がいて。
「…」
そういえば、先程の男女数名の中に息吹藍がいるかどうか、見ることすらしていなかった。
それ程に足が痛かったから…。
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