第25話
────そうして今に戻る。
息吹藍という男が、越してきてからこの辺りではやけに『不良』と呼ばれる類の人種を見かけるようになったのだ。
見かけるようになったと言うか、わたしの塾帰りの時間にコンビニの前でこうして目にするだけなんだけど。
それでも前は、そんなことすら無かった。
ありえないくらいにガラの悪い人達から目を背けて、さっさとコンビニの前を立ち去る。
どれだけ息吹藍を含める彼らが不良だろうが、わたしには関係ない。
目を向けず、関わらなければいいんだし。
わたしと彼らが関わることなどありえない。
決して、同じ世界で生きている存在では無いのだから。
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