第31話
「ありがとう」
私達は別々にシャワーを浴びて、大きなベッドの端と端に背中を向けて横になった。
「ヤバイ、俺すげー眠い。
先に寝たらごめんな!
でも、寝落ちするまで話してよう」
「うん」
凄く緊張する、1日で凄く2人の距離は縮まった。
鈴に何から報告したら良いんだろう。
「あっ、バイト。バイトは何してるの?」
「バイクの修理。
って言っても俺が修理できる訳じゃ無くて、洗車とか雑用。
ずっと欲しい物があって働いてもう1年経つ」
「1年も前から?高い物なの?」
「二輪の免許の教習所代と新しいバイクの金」
あっ!タクシー代も払ってもらったしホテル代も私持ってない。
「ガク君、お金ちゃんと返すから……」
背中からガク君の寝息が聞こえる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます