第30話
「こういう田舎になるとラブホテルは何軒かあるよ、行くかい?」
と運転手さん。
「1番近いとこで」
田舎にはラブホテルあるんだ…。
15分くらい走るとコテージみたいな三角屋根の小さな建物が並ぶラブホテルに着いた。
ガク君が空室があるか確認してくれてタクシーを降りた。
ドキドキする…。
建物には駐車場が1軒1軒あって、そこから中に誰にも会わずに入れた。
部屋には大きな丸いベッドが1つ。
「あーっ!これで寝れる!」
ガク君はベッドに両手を広げて飛び込んだ。
私はその姿を直立不動で見ている。
えっと…私、どうしたら良いの⁉︎
困って言葉を失う私を見てガク君は起き上がる。
「ノン、俺は女の弱ってるとこに漬け込んだりしないって言ったろ?
何もしないから。
ノンの事は大事にしたいと思ってるからさ」
大事に…思ってくれてるのは伝わる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます