第29話

「どう?大丈夫だった?」


「うん、思ったいたより全然元気そうだった。


連れてきてくれてありがとう!」


ガク君を見上げる。


「良かった。


もう2時だけどどうする?


ノンも疲れただろ?


このままここに居ても今夜はする事ないしホテル探そう」


ガク君は両腕を高く上げて体を伸ばしている。


「ガク君バイトで疲れてるのに遅くまでごめんね」


部屋が違えば問題ないし、私達はタクシーを呼んで近くにビジネスホテルがないか運転手さんに聞いてみた。


「この辺はビジネスホテルは無いんだよね」


「じゃあ、ラブホテルは?」


ラブホテル⁉︎


ガク君は恥ずかしげも無く言葉にする。


私なんてラブホテルなんて言葉を口にした事がないのに。

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