第26話

「暴走族⁉︎」


それしか考えられない。


「アイツらと一緒にすんなよ。


俺はバイクが好きで乗ってるだけ。


他人には迷惑かけないし群がるのは好きじゃない。


わかった?」


ヘルメットをグリグリと撫でられる。


本当に大丈夫かな…。


「不安そうな目で見るなよ。


このバイクで峠越えする訳じゃないよ。


車がある所まで行くだけ。


はい!乗れ!」


そう言うとバイクに跨る。


うーん、よし!乗ろう!


私はガク君に言われるままに後ろに乗った。


そして強く抱きつくと走り出した。


どこを走っているかとか、どのぐらいの時間走ったのかもわからない。


絶叫マシン状態。


いつ着くのか?早く着け!って願っているとバイクは住宅街で停まった。


ガク君が降りるのに手を貸してくれる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る