第25話

「ありがとう、お願いします」


その優しさに甘えよう。


そして歩いて家の近くのスーパーまで来た。


すると停めてあったバイク手をかける。


「えっ、ガク君のバイク?」


「そうだよ。もうボロいけど愛車」


ヘルメットをバイクから外しながら普通の顔して言う。


「バイクの免許って…」


すると人差し指を立てて自分の口にあてる。


シーって言いながら。


無免許⁉︎


「ダメ、ダメだよ!私、乗った事ないし」


「ただ俺に掴まってれば良いから」


私にヘルメットを被せる。


「ガク君のヘルメットは⁉︎」


「裏道通るから無くて平気」


いやいや、平気じゃない。


警察に見つかれば捕まるし、そうしたら無免許な事もバレるに違いない。


私はガク君の服を掴んだ。


行き着いた答え。

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