第6話

「もしもし?」


「俺。これでいつでも連絡できるな」


「うん!いつでも」


コンコン!ガチャ!


ノックされたと同時に部屋のドアが開く。


「花音、ご飯できたよって何度も呼んでるでしょ」


お母さん!私は慌ててスマホを隠した。


「もうまた電話してるの?勉強もしなさいね」


まだ電話繋がってるのに恥ずかしい!


「わかった!すぐ行くから、ね!」


そう言って部屋から押し出した。


「もしもし?」


ホント恥ずかしい。


「あはははっ!全部聞こえてたよ」


ガク君は笑っていた。


「ごめん、もう切らなきゃ…」


本当はもう少し話してみたかった。


「電話厳しいの?家」


やっぱり気になるよね。


「普段はそんな事ないの。


でも高校に入学してから新しいお友達とおしゃべりばかりしちゃって。


でも全然大丈夫!」


「じゃあ…迷惑にならない時間教えて」


私はお風呂に入って寝る前の時間なら大丈夫と答えた。

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