第34話
*私の取り柄*
通常ルートを使い港町・パルマコスタまで来た。
ここまで来ると、メンバーのレベルは20近くになっていて、全員力をつけてきていた。
私に差をつけて。
☆
「おまえが本気ならば、私が稽古をつけてやろう。
どうする?」
パルマコスタ総督府前。
剣術指南イベントが発生した。
一周目では断られてしまったが、今回はどうだろうか?
二周目のロイドは…力は強いし、
私よりも防御力もある。
こんな私が、ロイドに教えるのも何だが……。
向かい合って立っていたロイドは、悩んでいた。
ロイドに前の記憶が無いから、やはり今回も…。
「…じゃあ、たのむよ」
…え?!
諦めかけた時のロイドの言葉に、口には出さなかったが驚いていた。
「俺、技術面はまだまだだしな」
そうだ!
そうだ、私は!
技術面では『上』なんだ!
剣術指南イベントは、全部で四回あり、それを全部、ロイドは受けてくれた。
コレットとジーニアスの今までの行為が霞んでしまうくらいに、私は満足していた。
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