第30話
07:「……なんか今……聞き捨てならない言葉があったような……。」
☆
「あー!!」
メジオラ高原で探索を続けていたルーク一行。その中で魔物があたりにいる可能性があるというのに、声を上げたのは…ルーク。
「どうしたの、ルーク?」
「何か忘れたのか?」
ティアとガイが近づく。
「食材がもう無いんだ!」
『…はぁ?』
「そういえば…」
アニスは思い出していた。戦闘終了後に料理を作っていたことを。
「今、食材を調達しに戻っている場合ではありませんものね」
ナタリアも理解し、うなづいた。
「でしたら、しばらくは“グミ”でしのぐしかありませんわね」
『ええーっ』
ナタリアの案に口を尖らせたのはルークとアニス。
「文句を言ってはいられませんよ」
間に入ったのはジェイド。
「…ですがやはり、ここに来てからはルーク(のマズイ料理(小声))しか作っていないので、私もお腹は空きました」
「ちょっと待て。
……なんか今……聞き捨てならない言葉があった気がするぞ?」
「気のせいですよ」
有無を言わさぬ微笑みを見せて、ジェイドはナタリアが持っていたグミをもらって先に進んだ。
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