第27話
04:「そういう問題か!
どうしてくれる!?」
☆
「えへ~★
ゴメンネ~」
悪びれもなく、身をよじりながら謝るアニス。
「でも、洗えば大丈夫だよね~」
「そういう問題か!
どうしてくれる!?」
人の目など気にしもせず、町中でアッシュは怒鳴りつけた。
実はアニスが歩きながら食べていたアイスが、前方から歩いてきたアッシュにぶつかり、もちろん服が汚れた。
甘い、バニラの香り。
洗えばいいのだろうが、濡れたままでは気持ちが悪い。
「では、アッシュ…」
二人の間に立ったナタリア。彼女の手には服があった。
「先ほど戴いたものですが、よかったらこれを着てください」
「…ナタリア」
10分後。
「…ナタリア、これはなんだ?」
着終わってから言うのはなんだが、顔も隠れている服。
「ピオニー陛下から戴いたのです。
…お気に召しませんでしたか?」
『アビス・グレー』という名の、なんか恥ずかしい服。
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