第25話
02:「~~ちょおっと待てぇ!?
てめぇ今なんつった?!」
☆
「…目が滑る…」
とある手紙を開いて、読み切ったあとで一言。
ルークは疲れたような顔をしていた。
――アニスの手紙。
アイツの手紙はしゃべり口調で、読んでてだるい。
「それを言うならぁ~」
「のわ?!
いつからそこにいたんだよ?…っていうか、それ俺の日記!」
背後から話しかけてきたのはアニス。巨大化したトクナガに乗りながら、日記をぺらぺらめくっていた。
だるそうに。
「ルークの日記はしゃべり口調でぇ、読みづらいよね~」
「知性を感じられません」
「……~~ちょおっと待てぇ!?
てめぇ今なんつった?!」
「わ…私じゃないよ~っ」
慌てて首を振るアニス。
わかってる!
今のは男の声。トクナガのあたりから。
「ジェイド!」
「おや、バレてしまいましたか。
意外ですね」
ジェイドは肩をすくめて姿を見せた。
「…っ。てめぇは一言多いんだよ!」
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