第26話




自分は、大丈夫なんだと。




この光輝く場所は、そんな甘い所では決してないと言うのに。




「……もう、帰ります。」



例え、嫌でも。




このまま、この場所に残りたくはなかった。




息苦しい、“あの家”の方がマシかな?




「ご迷惑を、お掛けしました。」



それでも、みっともなく天秤に掛けてしまう。




私を疎む“あの人達”のいる“あの家”に帰るのと、この場に残るリスクを。



ても、自分の身を守る方が優先だ。




“あの家”が私の居場所ではなかったとしても、帰れる場所は1つだけなのだから。

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