第30話

――オレの夢。


そしてオレのユメはきっと……、エアリスと…。


「どしたの?」


朝食に一つも手をつけずに、クラウドが黙っているのを、ユフィが不思議に思い「もしもーし?」と、クラウドの顔の前で手を振って見せ確認をした。


「……?!

あ、いや…。何でもない。…それじゃあ、出発するか!」


「クラウド何言ってんの?

食べ終わってもいないのに!」


「え」


箸とお椀を持って立ち上がった姿に、どっとメンバーは笑った。

クラウドは左、右とメンバーの顔を見て「す、すまない…」と頬を赤くしながら静かに席に座って、食事を再開した。


うるさく笑うバレット、シドの中にくすくすと控えめに笑う彼女の声が聞こえる。


それを横目に見ながら、夢の事、自分の気持ちを考える。


――オレは。


オレはこの気持ちを伝えられるのだろうか――?






おしまい☆

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