第28話
「…で、手に入れたわけよ~」
遅れてクラウドが食堂に入ると、メンバーは食事をしながら夢の話で盛り上がっていた。
「あ、クラウド。
おはよう」
「おはよ~」
ティファがはじめにクラウドの存在に気づき、話を中断してユフィも片手を挙げて、彼にあいさつをした。
「…ああ」
短く返事をしてクラウドは、空いている席に座る。のを確認すると話はまた再開された。
……エアリスはまだみたいだな。
ふと見回すと、彼女がいないことに気がついた。
「おはよう、クラウド」
いきなり後ろから声をかけられて、クラウドの胸は高鳴った。
「あ、エアリス!
席はここだよ」
「ありがと」
「…おはよう」
クラウドがぎこちなく返事をしたのを聞いてから、ユフィに勧められた席に座る。
――オレが見た夢。
夜に見た夢が、よみがえる。
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