後編

「…おい」

「んん…？」

「おい、クラウド」

「！」

でかい声にクラウドは目を覚ました。目の前には､バレットのでかい顔。さっきの声の主はコイツだろう。

「…なんだ？」

目覚め悪いのを見た。なんて不機嫌な顔でクラウドは答えると、

「なんだ？…じゃねぇだろ。朝だ」

それを感じ取ったのか、バレットは眉を寄せた顔で……ああ。それは、いつもだよな。

「…ああ」

言いたい事もあったが、クラウドは別のことを気にしていた。

オレの顔今どうなんだろう？

「…ドリームパウダー使ったのか？」

「？…ああ」

「なら､寝ていたいのもわかるけどな。オレもそうだっぜ」

どんな夢を見たんだ？

別に興味はないが、建前で訊いてみようと思ったら、バレットは「先に食堂に行ってるぜ」と、さっさと部屋を出ていってしまった。

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