第25話

予約をとっておいた二階の部屋。そのうちのひとつ、男メンバーのドアを開けると彼らはすでに寝ていた。


…戦闘中でもそうだけど、ドリームパウダーって効き目良すぎるんだよな。


…いい夢でも見ているのだろうな。気持ち悪いぐらいニヤニヤしている…。


特に、ナナキとバレットとシドが。


「使って…みるか?」


いい夢はともかく、オレもニヤニヤしてたら嫌だな…。


少し不安に感じながら、空いてるベットに移動し、靴を脱いで毛布に足だけ入れた。


「…」


ドリームパウダーの入った袋をポケットから取り出し、一呼吸置いてから、それを開けて勢い良く頭の上からふりかける。


「――ゴホっ、ゴホっ!?」


キメの細かいパウダー。予想以上に多量に出してしまい煙が立ちこめて、クラウドは咳き込んだ。


…エアリスがヴィンセントに話していた事を考えると、使用すると…。


自分の『ユメ』が見れるんだろうな。


と考えている間に、効果はすぐに現れて、クラウドは仰向けに倒れて眠ってしまった。

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