中編

第23話

粉袋が八つ。


“ドリームパウダー”

使用効果・睡眠。






「………ドリームパウダー…ってコレ、モンスターが落とすアイテムじゃない」


「そう!」


「…それが“ユメ”の話と関係あんのか?」


黙々食べていたシドも興味を持ちだした。


「うん。

ドリームパウダーって実はね、ただ眠らすだけじゃないらしいの」


『へえ…?』


「ふふ…♪

試してみる?」


エアリスは詳しく話さず、一つだけつまみ取り差し出した。やりたい人のみ知ることができる。という意味らしい。


すると、


「アタシやる~!」

「わ、私も…」

「オレにもくれ!」

「オレ様にも寄越しやがれ!」


後から、ボクもオイラもと粉袋を取っていき、


『ごちそーさま!』とさっさに食事をすませて部屋へと行ってしまった。


「…人気だな」


食堂に残ったのは、クラウドにヴィンセント。あとは話を持ち出したエアリスだけになった。


「クラウドは試さないの?」


テーブルの上にはまだ二つ残っていた。

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