第3話

親兄弟とも引き離され面会すら制限され、極限られた者の世話を受けながら世界の平和と民の幸福を祈り続ける生涯を送るのだ。



光の神子として世界を守る為に捧げる祈りは、その身への負担が大きいと言われている。



長く生きた神子でも初老の頃で、殆どは青年期までの短命。



まさしくその身を世界に捧げる様なもの。



それ故に我が子可愛さの余り、隠匿する親御が居ないとも限らないのだ。



「この世界はもう限界だ。このままでは魔界へと成り果てる。その前に何としても神子様を探し出すんだ」



この世界が崩壊する前に。



光の神子と言う『犠牲』を ─── 。






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