第32話

ドアの先には壁に背中を凭れて、わたしを睨み付けてる克也が居た



わたしはその目から逃げる事はしなかった



「お前、こんな所で何やってんだ。しかも、何だその恰好は」



怒りを露わにしている



わたしは冷静に



「克也は何をしているの?わたしは克也と一緒よ」



そう返した



わたしが冷静に返したのが気に食わなかったのか



「男と女じゃ違うだろうが」そう言いながらわたしの方へ向かって来た

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