第33話

「そんな事をしておきながら俺は、南に縋りついて欲しいと願っていた。だが、何もかも旨く行かずイライラして南に当たって…本当に済まない」



俺は今までの行いを心から反省した



「…私、悲しくて、辛くて、でも…好きで。バカみたいだけど少しでも、傍にいたくて…でも、伝えたいと思う時には疾風さん・・・女の人と一緒で…」



俺は正真正銘のバカだ。好きな子の気を引く為に意地悪をする、ガキと一緒だ



「私、必ずその女の人たちに『アンタも遊び』そう言われて…やっぱりそうだよなって、疾風さんに確かな事、言われた訳じゃないし・・・」



・・・俺、伝えてなかったのか?



「それであの日、どうしても話しをしたくて、水谷さんの事も…もう、苦しかったから…だけど、話せなくて。その後も連絡取れなくて・・・もう、ダメだった。何も考えられなくなっちゃって」

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