「南…南…」

何度も名前を呼び続ける

背中を擦り、頭を撫でて・・・

今まで女に一度もした事のない行為

優しく話しかける事も、落ち着かせようと抱擁する事も南が初めて

「ぁりがと…もう大丈夫」

泣き止んだのか俺から離れようと顔を上げる

目は赤く、頬には涙の痕、化粧だって落ちてる

「ぉ願い…離して…こんな顔、見られたくない」

俺から顔を背け俯く

「俺は南の顔、見ていたい。俺の前で初めて泣いた南を忘れない様に。俺のせいで泣かした南を忘れたくない」

両手で南の顔を挟み目を合わせる

「南・・・好きだ・・・愛してる・・・」

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