第31話

俺と紫音は智と彩ちゃんに『どこが好き?』だの『渉は初恋だな?』と散々な事情聴取を受けた



「渉・・・紫音ちゃんを彩のサポートに就けようと思う。彩はどう思う?」



「私は紫音ちゃん程の適任者は居ないと思う。たとえ話す事が出来なくても。」



「渉、親父たちには許可を取った。後は紫音ちゃんの気持ち次第だ」



「紫音?さっき私に言ったみたいに渉くんに伝えて。難しい事は考えないで」



「紫音?」



「・・・渉・・いっしょ・・がいい」



「・・・紫音っ・・ぅん。みんな一緒」



「・・・うん・・・」



俺は紫音を抱きしめ泣きそうな自分を隠した

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