桜凌さんのお嫁さーん3 騎将之紫

fengA先生

第1話

奈咲 チェックメイト

桜凌 まじか…奈咲さん強いなーーもっと俺とやってください


奈咲 無理だ

桜凌 もうちょっと練習すればきっと倒せる!


奈咲 (心の中で)桜凌家二十八代目当主、桜凌千紗、弱いが将棋とチェスが大好き、しかし私にしつこくついてくる、それが嫌い


ナレーション 奈咲や桜凌がいるのは学校の将棋部、とはいえ、チェスや象棋(中国)、オセロ、もある、しかしその部員も少なく、奈咲、桜凌ともう一人のエース凪可奈(なぎさかな)がいるが、長年国際大会で活躍してるため、部活に奈咲と桜凌しかいない


奈咲 部活はありとしても、授業中や休み時間話しかけてくるのやめてくれない?

桜凌 ごめんて!そういう性格なんだよねー


奈咲 次しつこくついてきたら、うちのボディーガードであんたをボコボコにするよ

桜凌 ひぃーーそれはやばいな…


奈咲は思いついた、桜凌千紗をいじる最強の仕業を…

奈咲 あんた、私のこと好きでしょ?

桜凌 あぁ、そうですけど?…

奈咲 あんたも可哀想だし、ならば今日から99日間ずっと私に告白し続ければ、最後の百日目で私が逆告白するよ


桜凌 まじすか??!!

奈咲 うん、そうだよ

桜凌 じゃ…今日が一日目だね!好きです!付き合ってく…


奈咲 今日は省略でー(部活から出る)

桜凌 はぁ…


後日

桜凌の友人 千紗お前聞いた?!お前の部活のエースの凪可奈が学校に帰るんだって!

桜凌 へぇまじで?!

桜凌の友人 おおまじだよ!!!!


凪可奈は長年国際大会に出場しているため、学校にいられる時間が一年中十日間あれば多い方、また国際大会の大活躍や凪自身の顔の可愛さで学校中で大人気


桜凌 凪さんかーたまにメールで話すけど、あんま対面したことないんだよな


《回想》

桜凌はまた奈咲をしつこくついてしまい、ボディーガードにボコボコにされた時…


桜凌 痛え…俺の相貌が崩れるじゃないか…まぁいいっか、愛する人のためだ!絶対…

凪 君…大丈夫?

桜凌 あぁ、大丈夫です…ちょっと転んだだけ…

凪 多分それだとあんまり動けないよ、タクシー呼びましょうか?


桜凌 あぁ、ありがとうございます…

凪 連絡先一応交換しましょ?

桜凌 はい…


《回想終了》

桜凌 なんだか優しいよなーあの方…あ!そうだ!由乃ちゃんへ二日目の告白をしなくちゃ!


そして、奈咲へ向かうところ…誰かとぶつかり…

桜凌 うわぁごめんなさい…

?? 大丈夫ですよ…

桜凌 な…凪さん?

凪 久しぶりですね、部活は今どう?

桜凌 部活はまだ二人きりなんですよ、今日部活あるんできてくださいよー

凪 ふふ、わかりました!

桜凌 では失礼…(走って)

凪 (小声)私って可愛いかな…


桜凌 ごめん、由乃ちゃん今日の告白忘れるとこだった

奈咲の友人 まじか由乃ちゃんあいつまじで99日間も告白し続けるの?うけるー

奈咲 まぁまぁそう言わず、聞いてみなよ


桜凌 奈咲由乃さん、僕は君のことが好きだ!付き合ってください!

奈咲 無理ですね

桜凌 はぁ…

奈咲 なんだそのため息?

奈咲の友人 そうだ!せっかくチャンスをあげたのに

奈咲 私の視界からもう離れて

桜凌 ごめん、邪魔をしました…


桜凌が去った後…

奈咲の友人 てか由乃裏で彼氏いるでしょう、ずっとあいつを騙すつもり?


奈咲 あぁ、別に他人に好かれることは悪くないでしょ?しかも私そういうあいつの醜いところを見るのが好きなんだよねー


そして、三日目、四日目…九十八日目と時間が経ち…

九十九日目…

桜凌 付き合ってください!

奈咲 なんかだるくなってきたなー、ボディー、やれ!

桜凌 な?!

奈咲の隣にいたボディーガードが桜凌に向かって殴り始めた


桜凌 痛え!!由乃ちゃんや…やめてくれ…

奈咲 君が私のことを嫌いになれば許してあげるよ

桜凌 はぁ?!それは…

奈咲 残念ながら実は私、もう彼氏いるの

桜凌 うそ…

奈咲 嘘なんかじゃない、もうこれ以上しつこくついてこないで、お前のこと…嫌い!


桜凌は絶望した、今までやってきたことはなんだったのか、しかし、絶望したのは桜凌家二十八代目だ!まだ希望を持っているのは奈咲を愛してる千紗だ!

っと言いつつもその日、風邪を引いてしまっていた


桜凌 七度六分か…この怪我に加えて雪に添って感じだなー


ピーンポーン!っと誰かがきた

桜凌 はーい、今からきまーす


開けた瞬間、桜凌は驚いた

桜凌 凪さん?!

凪 風邪を引いてるみたいだね…しかもその怪我…

桜凌 なんで凪さんが風邪と怪我のことを…


凪 今日部活来なかったじゃん、せっかく待っていたのに…今日風邪引いたことを先生から聞いたよ、怪我していることも友人から教えてもらった⭐︎

桜凌 ごめんなさい…


凪 それより早く横になったほうがいいよ!立ってるのきついっしょ?

桜凌 はい…


そして凪と桜凌は部屋に入り…

凪 おでこ貸して、(手で熱を測る)熱いねー待っててね!

桜凌 あぁ(心の中)凪さん優しいなー


そして凪が冷やしたタオルを桜凌のおでこに当てて…

凪 待っててね!お腹減った?料理してくる!

桜凌 え?!まじすか?ありがとうございます!


凪はキッチンへ向かった、しばらくすると、お碗を二つ持ってきた

凪 ごめん、私米を炊くのと卵スープしか作れないの…

桜凌 (からかう)へぇー逆に凪さんって料理作れるんだー⭐︎

凪 じゃあ食べるな、ふん

桜凌 ごめんなさい…食べます!(すぐにお碗を取って食べた)

凪 それはよし!

桜凌 うわぁうまかったーごちそうさまー

凪 ふん!また食べたいときにいつでも呼んでね〜

桜凌 はい、ありがとうございました!


凪が去った後

桜凌 なんだろうか…凪さんのこと…いや、僕の心には由乃ちゃんしかいない!


次の日、約束通りのはずだった逆告白が来なかったため、桜凌はみずから告白をした

桜凌 由乃さん、やっぱ君のことが好きだ!付き合ってください!


奈咲 ほらまたきたよーボディー、やれ!

桜凌 待て!奈咲由乃ちゃん、今日が約束の百日目だよ?

奈咲 だからなに?感情裏切ってごめんって言って欲しい?それともどうしても付き合って欲しい?どっちも無理だ!ボディー、やれ!


桜凌は本当に絶望した、桜凌家当主二十八代目もあの諦めない千紗も諦めた、殴られたとき、確かに痛かった、しかし、涙しか出せなかった…

桜凌は学校が終わったらすぐに家へ帰った


桜凌 (泣きながら)なんでだよーー!!!!なんで付き合ってくれなかった?なんで約束を…


ピーンポーン!!


桜凌 (泣きながら)誰だよ?

ドアを開けたら…

凪 泣いてる?

桜凌 凪さん?


凪は明らかに普段と違ったファッションと顔色で向い、メイクも2時間以上もかけたぐらい丁寧だった


桜凌 なぜ…

凪 泣いてるんだ〜

桜凌 泣いてませんよ…

凪 ほらよ、今日一日オセロ付き合ってやるよ!

桜凌 なぜ…

凪 私あんまオセロやったことないし、君と対戦したかっただけ〜


なんだろうか、桜凌は凪と一緒にいると奈咲とは別の感情が思い浮かぶ、何十回やっただろうか、すぐに日が暮れだ


凪 くそーーーー0勝41敗じゃんこんな屈辱感じたことねぇーーー

桜凌 ふふん、ありがとう、セカイ

凪 セカイ?

桜凌 あぁごめん自分もよくわかんないことを言ってしまったな…今日はありがとうございました!


凪 いいえ、今日も料理作ろっか?チャーハン学んできたよ〜

桜凌 (笑って)お願いします!!!!!


一方で…

奈咲 え?

彼氏 そうだ、君との付き合いはただの遊びだったよ

奈咲 そんな冗談言わないでよー

彼氏 冗談じゃないもうついてこないで

奈咲 は?(彼氏の手を掴む)

彼氏 離せ!(奈咲を押す)

奈咲 嘘でしょ?

彼氏 本当だ、まさか俺が本心でお前のことが好きだと勘違いしてたのか?


奈咲は泣きながら走って帰った、奈咲も絶望した、このことで最も大切なことを学んだ、「本心は気まぐれに勝てぬ」と…

次の日


桜凌 土曜か…そうだこの前チェスの駒をぶっ壊っしちゃったから買いに行くか…多少風邪も治ったし…


ピーンポーン!!!!


桜凌 凪ちゃんか?(ドアを開ける)…奈咲さん?…

奈咲 今日…一緒にどっか行かない?…


桜凌は気づいた、今日の奈咲はファッションも肩出しで美しく、メイクも繊細で可愛い風の姿だが、顔色が普段より悪い、しかも珍しくボディーガードを持ってきてない


桜凌 え?

奈咲 色々…話したいことがあるの…

桜凌 あぁ、わかりました…


そして二人は近くのショップセンターへ行き、出回っている

奈咲 この前さぁ…殴られて痛かったでしょ?ごめん

桜凌 え?!いや別に全然気にしてませんよ!

奈咲 ついでに…この前百日目だったのに約束破ってごめんね…


桜凌は思った、おそらくこれはまたしても自分をいじるトラップだと…

桜凌 いいえ…もうそんなこと気にしてません

奈咲 実はさぁ…今日君に謝るの…本当にいつもごめん…


桜凌 だから全然大丈夫ですって!

奈咲 私…やっぱ君のことが好きなの!付き合ってくれませんか?


桜凌は驚いた百日目で会うはずの逆告白が101日目に出てくることが、しかし桜凌はわかっている、自分にはもうすでに大切な人を持っていることを


桜凌 そんな冗談やめてくださいよ〜

奈咲 冗談じゃないよ…

桜凌 彼氏さんに別れたの?大丈夫きっと奈咲さんならもっといい人に出会えるよ〜


奈咲 やっぱ君じゃないとダメなの!今まで本当にごめん、許してくれ!


桜凌 奈咲さん、もしそれ本当に本気ならごめん、僕はもう、大切だと思う人がいるんですよ!

奈咲 え?!

桜凌 ごめん

奈咲はまじで絶望した、本心も気まぐれも全てなくなった。奈咲も静かに泣いた


奈咲 そうだね…私がわがまま言える人じゃないよね、そっちの幸福を祈るよ…

桜凌 ありがとうございます(走り抜ける)


家に帰った桜凌はメールで凪を呼んだ

ピーンポーン!!!


凪 なんだよ急に呼び出しって?

桜凌 本当に急かもしれないけど…凪可奈!僕は君のことが好きだ!付き合ってくれ!!


凪は驚いた、成功した、夢が叶った、ずっと待っていたあの人が本当に目の前に…

凪 (泣きながら)うん…

桜凌 泣いてる?

凪 (泣きながら)バカだろ…泣かないわけないだろ、ずっと待っていたよ…

桜凌 ありがとう、セカイ…


噂によると、奈咲由乃さんは情緒が不安定になり、自滅したらしい、でも僕たちは変わらない、そして僕たちも次の人にバトンを繋いだ…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

桜凌さんのお嫁さーん3 騎将之紫 fengA先生 @fengAsensei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ