第199話
どのくらいたったか分からない
気づいたら周りの子供たちはどこかに消えてて
もしかしたら、長い時間話してたのかもしれない
空一面が雨雲におおわれて
いつ雨が降ってもおかしくない天気になっていた
それでもここから動かない
「俺ね
デザイナーとかなりたかったんだ」
服とか好きなの
そう言って笑う姿はほんとに好きなものを語る顔で
すごく幸せそう
「オシャレだもんね」
麒麟の倉庫に行きだして数日のことを思い出す
休日あったときの裕を見てびっくりした記憶がある
私服姿がオシャレですごく大人っぽかった
他は顔の強さで補ってるとこ少しはあった
隼人とか寝巻きだし
だから
「ほんとに、いい夢だと思う
裕センスあるから、あたしも見てみたいかも」
安易に裕が仕事してる姿が思い浮かべられる
パソコンに向かって服のデザインを書いていく
うん、似合う
「俺も波流ちゃんに
見せてあげたいし、着て欲しいな
でもごめんね
それは無理なんだよ」
「そうなんだ
じゃあ、将来何するか決まってるんだね」
うん、そうだよ
小さく笑う
なんで笑うんだろう
どんなときも裕は笑ってて
泣いたっていいのに
我慢しなくていいのに
「雨降りそうだね」
「うん、みんなのところに戻る?」
「裕と居るよ」
そっかと小さく返された
「波流ちゃん
あのね」
ぽつりぽつりと裕が話し出した
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