最終日(2)
第196話
「なんで俺を呼ばなかったの?」
「ごめん」
さっきとは違う広場の公園で青空の下
裕からのお叱りを受けてる
小さい子達はあたしたちを見向きもせず遊具で遊ぶ
ジロジロ見られてたさっきよりは居心地がいい
はずなんだけどさ
「波流ちゃんが連れてかれたら
どうなってたか分かるの?」
「うん」
「俺だって助けてあげられなかったかもなんだよ?
・・・もう今までと同じような生活出来なかったかもしれないんだよ?」
「わかってる」
今まで何人もそういう人を見てきたからわかる
いつだってあたしの手は間に合わなかった
「波流ちゃん・・・」
裕がそんな悲しそうな目しないでほしい
裕に痛いところをつかれてあたしはもう凹みまくった
言ってることはわかってるんだけど
痛いほどわかるんだけどね
でも、無理だったんだよ
何でもかんでも裕に頼ったら・・・
もう傷つくのは見たくなかったんだから
「波流ちゃんが傷つかなくてほんとに良かった」
「裕」
無意識に名前を呼んでた
「ん?」
微笑んであたしの髪に触れる
その姿がどことなく
「裕は、あたしの弟に似てて苦しそう」
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